ソリューションの概要
『物体カウントソリューション』は、一般的に画像認識AIの作成時に課題となる「アノテーション」と呼ばれるデータ作成の作業負荷を下げ、画像中に写っている対象物の個数をカウントするほか、大まかな位置や座標を取得することを目指したソリューションです。
近年の機械学習技術の発展により、画像中から特定の対象物(例えば、人間や車、傷など)を検出する取り組みが数多く実施されており、実際に数多くのビジネス現場で物体検出技術が活用され、一定の成果を上げています。しかし、こうした物体検出モデルの開発時に避けて通れないのが、学習データの準備、特にアノテーション作業の負荷です。問題設定や要求精度、対象の汎用性などによるものの、通常、商用利用されるAIモデルでは1クラス(検出したい1つの物体)に対して、数百〜数千枚程度の学習データを用意することが一般的です。これら枚数の画像にBoxやPolygonのアノテーションを自前でつけるには相応の時間を要するだけでなく、外注の場合にはそのコストが課題となります。
Laboro.AIの物体カウントソリューションは、物体の個数カウントといった問題設定にタスクを限定することで、こうしたアノテーションの負荷を下げることを企図したものであり、具体的には、点などの簡易なアノテーションから特定の物体と思しき領域を推定することで、対象物の個数のカウントを実現するものです。
なお、本ソリューションは汎用的にご利用いただけるAIプロダクトとして販売するものではなく、貴社のビジネス課題をヒアリングの上、オーダーメイドで開発いたします。また、検出対象の条件等によっては一般的な検出方法で実施した方が効果的な場合もあるため、どの技術を使うべきかの相談から承った上で、最適な手法をご提案いたします。
活用シーン
施設・会場での来場者数の把握
農作物の収穫量や家畜頭数の把握
工場や物流現場での在庫数の把握
ソリューションのポイント
最先端のアルゴリズム
最先端の画像分野の研究をキャッチアップし、最適なアルゴリズムを応用
柔軟な教師データ
求める成果に応じた最適な教師データを活用
導入時のフルサポート
導入時のコンサルティングの提供により、データやラベル、精度検証の方向性など、専門的知見でサポート