ソリューションについて
ソリューションの概要
『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』は、研究開発の成果として誕生した新製品や新技術の情報を記したドキュメントを入力データに、企業データベースから関係性の高い候補を発見し、ビジネスニーズを保有すると考える企業リストを抽出作成することを企図したソリューションです。属人化されやすく人手では限界があった研究開発成果の提供先企業の探索に係る業務の効率化と最適化に本ソリューションが貢献することが期待されます。
なお、本ソリューションは汎用的にご利用いただけるAIプロダクトとして販売するものではなく、お客様の状況・環境に合わせてオーダーメイドで開発・提供いたします。
ソリューション開発の背景
通常、研究開発の成果として誕生する新製品・新技術は、新規性が高いためにビジネスニーズが市場に形成されていないことが多く、その提供先企業の探索に苦労を伴うことが少なくありません。こうした候補企業の探索にあたっては、その成果情報(製品情報、技術情報、特許情報等)をもとに、担当者が候補となり得る企業の会社情報(会社概要、事業内容、製品情報 等)をインターネットや市販の企業データベース等を用いて、単語入力ベースの検索でしらみつぶしに調査・探索することが行われています。
ですが、こうした人手による企業探索は、以下のような問題を抱えています。
・属人化:新製品・新技術と候補企業の関連性の判断基準が担当者によって異なる
・知識量の限界:新製品・新技術の内容を完全に把握している担当者がおらず、正確な探索ができない
・検索力の限界:新規性が高いがため、どのようなキーワードで探せば良いかわからない
・探索量の限界:候補企業の会社情報が膨大かつ複雑で、人手では探索しきれない
上記のような属人化や限界の結果、提供先企業の探索には多くの時間と労力がかかっていただけでなく、最適な候補企業が見つからない場合には新製品・新技術普及の機会損失に繋がっていました。
技術経営の重要性が叫ばれる近年、研究開発の収益化に向けては、成果として誕生する新製品や新技術が「本当にニーズとして存在するのか」「どこにニーズが潜んでいるのか」「ニーズの市場規模はどれくらいなのか」を先んじて把握し、技術シーズと市場ニーズとの不一致を回避するための探索活動を欠かすことができません。
『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』とは
『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』は、研究開発の成果として誕生した新製品や新技術の情報を記したドキュメントを入力データに、企業データベースから関係性の高い候補を発見し、ビジネスニーズを保有すると考えられる企業リストを抽出作成することを企図したソリューションです。
具体的には、研究開発の成果情報(製品情報、技術情報、特許情報等)をドキュメント化したデータと、企業データベース内に蓄積された企業の会社情報(会社概要、事業内容、製品情報 等)を自然言語処理によって解析・照合し、その類似度が高い企業を候補企業としてマッチングし、リストとして抽出します。
本ソリューションは、人手による作業と違い機械的にデータベースを探索するため、常に一定の基準で探索・抽出が可能であることから属人化を防ぎ、また人手による限界を克服し、正確かつ最適、効率的な候補企業の探索・発見に寄与することが期待できます。
ソリューションの活用例
本ソリューションは、以下のようなシーンでの活用が期待されます。
・研究開発やR&D事業における販売先・提供先の探索
・新規事業開発における協業先の探索
・投資事業における出資先の探索
・新製品・新サービス開発におけるマーケット探索
・マーケティング戦略・販売戦略の立案のための市場リサーチ 等
ソリューションご提供にあたって
本ソリューションは汎用的にご利用いただけるAIプロダクトとして販売するものではなく、お客様の状況・環境に合わせてオーダーメイドで開発・提供いたします。
探索対象となる企業データベースについてもお客様のご要望に合わせ、技術情報や製品情報、特許情報、研究論文など複数の情報を組み合わせたデータベースを独自構築することも検討してまいります。
活用シーン
研究開発における販売先・提供先の探索
新規事業開発における協業先の探索
新製品・新サービス開発におけるマーケット探索
ソリューションのポイント
最先端のアルゴリズム
最先端の自然言語処理の研究をキャッチアップし、最適なアルゴリズムを応用
柔軟な教師データ
求める成果に応じた最適な教師データを活用
導入時のフルサポート
導入時のコンサルティングの提供により、データやラベル、精度検証の方向性など、専門的知見でサポート