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プロジェクト事例

  • キーポイント検出
  • 姿勢推定
  • 伝統芸能
  • プロボノ

キーポイント検出(姿勢推定)を用いた伝統芸能の普及

山口県様

  • 伝統芸能「鷺流狂言」の伝承・普及に課題を持つ、山口県に対するAI開発
  • キーポイント検出(姿勢検出)技術を用い、狂言の動きを可視化するAIソリューション

山口の鷺流狂言

かつて山口県は、明との貿易を独占し、豊かな財政力を背景に能楽をはじめとする一大文化圏を築いており、とくに能楽は、時代を経て鷺流狂言として発展し、町衆によりその形式が受け継がれてきました。山口に伝わる鷺流狂言は、萩藩抱えの狂言の流れを汲むもので、鷺流は大蔵流・和泉流のように一つの流義をなしていましたが、明治維新後に急速に衰微しました。

明治中頃から現在につながる山口の鷺流狂言が始まり、戦後までその命脈は続き、その伝承を確かなものにするために、山口鷺流狂言保存会が結成されました。以降、保存会では普及を目的とした伝承会、定期公演、小中学校での公演等の活動に取り組んできましたが、少人数の保存会のみではその広がりに限界があり、今後10年以内に再び伝統が消失してしまうことが危惧されています。

カスタムAIの開発内容

こうした背景から、このプロジェクトでは小中学生や観光客を対象にした山口の鷺流狂言の普及・教育用コンテンツ開発に向けた第一歩として、AI技術を活用し、狂言演者の動きを可視化することを取り組みテーマとして設定し、狂言演者の動きを認識・再現し、動きの違いやブレを可視化するAIソリューションの開発に取り組みました。

具体的には、入力された人物画像から関節などの特徴点を座標データとして出力し、姿勢推定や動作解析を可能とする「キーポイント検出」の技術を用いて、お手本(先生)と体験者(生徒)のそれぞれから検出された特徴点を結んだベクトルの向きを比較、類似度をスコア化することを実現しています。

今後の展望

本プロジェクトの特徴は、当社が保有するAI導入やAI開発に関する専門知識・スキルを無償で提供させていただくプロボノ(ボランティア)活動として実施した点にあり、上記AIソリューションの開発と、普及・教育用アプリの企画を実施しました。

このAIソリューションは、今後、小中学校における授業での活用や海外観光客の方々に向けた体験型コンテンツ等としての活用が想定され、山口県では引き続き、鷺流狂言の伝承・普及に向けた各種検討が行われていく予定です。

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