Laboro

プロジェクト事例

  • 人材紹介
  • 人材派遣
  • 自然言語
  • マッチング

人と職の最適なマッチング

パーソルテクノロジースタッフ 株式会社 様

  • ニューラルネットワークが候補者と求人の類似度をスコアリング
  • 自然言語処理とカテゴリデータを活用し学習

高い精度が求められるエンジニア人材の派遣

同社ではエンジニアやプログラマーなどのIT人材の派遣業務を手掛けています。エンジニアという職種は、他の職種と比べても活躍分野が様々であり、伴って保有するスキル、経験が多岐に渡ります。そのため、派遣事業者にとっては、非常に高い精度での適材適所の人材配置、マッチング業務が求められる領域だと言えます。

導入前の課題

同社では、派遣先企業と派遣スタッフのマッチング業務をキャリアコーディネーターが対応しています。具体的には、求人案件をエンジニアに紹介する際には、キャリアコーディネーターが社内旗艦システムにアクセスし、経験や希望などのマッチング必要項目をデータベースで照合します。その後、コーディネーター自身の過去の知識・経験に基づいて、スタッフ情報と募集中の求人情報のマッチングを行ないます。

ですが、キャリアコーディネーターが照合する項目は1,000以上にも及び、 全体情報を把握するには平均で2時間ほど要するなど、1人のキャリアコーディネーターが求職者それぞれにあった求人を探すには非常に多くの工数が必要となり、結果として接点を持てるエンジニアの数にも限りがありました。

カスタムAIの開発内容

こうした課題を受け、本プロジェクトではキャリアコーディネーターによる人手で対応しきれないほどの大量のマッチング結果を抽出することを目指し、カスタムAIの開発が進められました。独自開発されたこのカスタムAIでは、過去10年分の求人情報、エンジニア志向性、就業に至った成約事例など、60万件以上のデータを用いニューラルネットワークで学習させています。

さらに、今般のカスタムAIの特徴は、従来からある単純なAND条件の絞込検索ではなく、条件が完全に一致する案件がない場合でも、そのうちの重要な条件を取捨選択し、適正のある検索結果を柔軟に提示できる点です。また、AIが過去の履歴を元に学習するため、成約確率を予測するこができ、一見希望条件とは異なっていても、実は満足度の高い検索結果を提示するようになることも見込んでいます。

導入後の成果

今般のカスタムAIの導入により、キャリアコーディネーターの業務負荷が低減されるだけでなく、派遣されるエンジニアの方々に対してより多くのキャリア選択肢を提示できるようになることが期待できます。同社では、今後のマッチング情報などもインストールしながらリアルタイムでのAI学習を継続することで、キャリア提案数を平均約1.2倍に向上することを見込んでいます。

一覧に戻る